2020年2月19日

コロナウイルス対策4

2020.2.19

ダイヤモンド・プリンセス号内部でのウイルス感染対策のずさんさが感染症専門医によって暴露されて、ネット上で話題になっている。
ダイヤモンド・プリンセス、などと聞けば、僕とかもう少し上の世代はプリプリの『Diamonds』が頭の中に流れるんじゃないかな^^
いや、船内で足止めされている人のことを思うと、こういう冗談は言ってはいけないね。

今後新型コロナウイルスが流行する可能性があって、油断できない。
罹患リスクを下げるために自分でできることがあるなら、ぜひともやっておきたいところだ。
以前のブログでも有効な可能性のあるウイルス対策を紹介したが、今回、そのレパートリーにもうひとつ加えたいものがある。
それは、有機ゲルマニウムである。

有機ゲルマニウムについては、以前のブログで何度か紹介したことがある。
「有機ゲルマニウムを飲んでいると風邪をひきにくくなるし、ひいたとしても重症度と持続期間が軽減する」ということは言及したが、有機ゲルマニウムの抗ウイルス効果、を真正面から取り上げたことはない。
今日、浅井ゲルマニウム研究所の中村宜司さんからメールがあって「昨今騒ぎになっているコロナウイルスにも有効かもしれません。何かの参考になれば」とのことで、有機ゲルマニウムの抗ウイルス効果を検証した論文5本、学会発表1本を頂いた。

一読して、すばらしい研究だと思った。
有機ゲルマニウムを飲んでいるかいないかで、インフルエンザウイルスの致死率が半減している。
もちろん、あくまでインフルエンザに対する有効性であり、かつ、マウス実験レベルである。新型コロナウイルスに罹患した人に対する効果を保証することはできない。
しかし、効く可能性のあるものならば何でも試して自衛の一助にするといい(何でも、っていっても、抗HIV薬なんかは飲んだらあかんよ)。少なくとも、知っておいて損はないはずだ。

『Ge-132(有機ゲルマニウム)のマウスインフルエンザ感染症に対する予防効果』
ざっと要約すると、
「10 LD50(半数致死量の10倍)量のインフルエンザに感染させたマウスに100 mg/kg量のGe-132を経口で頻回投与すると、対照群と比較して、
・生存率の上昇
・肺内ウイルスの増殖抑制
・肺内コンソリデーションの出現抑制
・HAI抗体価の上昇抑制
が見られ、Ge-132のインフルエンザ感染防御効果が明らかとなった。この効果は、ウイルス感染前後および直後からの予防・治療的あるいは治療的投与で顕著だった。
なお、Ge-132によるインターフェロンγの誘起作用やナチュラルキラー細胞の活性亢進についてはすでに先行する研究で示されている」

『マウスの実験的MCMV(サイトメガロウイルス)感染症に対するGe-132の予防効果』
「マウスにウイルス感染させる3日前と1日前に、Ge-132をマウス腹腔内に10㎎投与する。その後、腹腔内に強毒MCMV Smith株を2 LD50(半数致死量の2倍)接種し、対照群と比較した。
対照群マウスが100%感染死したのに対して、Ge-132事前投与群では、
・60%のマウスが生存し、
・肝で増殖したウイルス量が対照群の約5分の1に抑制され、
・血中IFN価、2-5A合成酵素活性値の上昇が認められた。
なお、脾細胞中のナチュラルキラー細胞の活性は変化しなかった。
Ge-132はin vitroではウイルス不活化作用およびウイルス増殖抑制作用を示さなかったことから、マウスにおけるMCMV感染防御効果は、Ge-132投与により誘起されたインターフェロンを介して生体の感染防御系が賦活化された可能性がある」

その他にも、『Ge-132のワクシニアウイルス感染抑制作用』についての論文や、インフルエンザウイルスの予防効果に関する論文が2本あった。
さらに学会発表は、「有機ゲルマニウムの抗ウイルス効果について、RIG-Iを介した作用機序から説明」したものだった。
興味深い内容なんだけど、あまりにも専門的すぎるため、ここでは深入りしません。

抗ウイルス作用を期待して、というわけではないが、僕も自分の患者に有機ゲルマニウムを勧めることはしばしばある。
有機ゲルマニウムを続けている患者は、こんなふうに言う。「ふと気付いてみれば、最近確かに、風邪をひいていません。去年の今頃は悲惨で、しょっちゅうひいてたのに」
50歳の女性で、こんなことを言う人もあった。「1年ほど前に生理があがりました。そう思っていたんですが、ゲルマニウムを飲み始めてから、生理がまた復活しました。今さら子供をもう一人、ということはもちろんないですが笑」
有機ゲルマニウムは、赤血球の代謝を亢進させる。そのことで各種器官への血流が高まって、ホルモンバランスも整い、「もう一花」という具合になったのかもしれない^^

このように、しばらく飲み続けていると「そういえば」的に効果を実感する有機ゲルマニウムだが、もっと劇的に効く症例もある。
個人的には、発達障害や知的障害に対して特に有効だと感じている。
ウイルスの話からはそれるが、こんな症例を供覧しよう。

17歳男性
幼少期から知的障害、ADHDの診断を受けていた。
不登校で、日中はずっと家にいる。多動のため、じっとしていることができない。インチュニブ(ADHD治療薬)を服用しているが、いまいち効果を感じない。
寝つきが悪く、世話をする母の睡眠にも差し支えるため、困った母に連れられて当院を受診した。
食事指導に加えて、有機ゲルマニウムの服用(食間30㎎×3)を指示した。
2週間後来院時の、お母さんの言葉。
「多動とチックはそれほど変わらないのですが、夜に寝てくれるようになりました。
以前は1時や2時まで起きていたり、寝てもまた目が覚めて私を起こしたりしていました。それが今は、夜はぐっすり熟睡しています。
おかげで私もちゃんと寝れるようになって、助かっています。
本人も改善を感じているみたいで、食事にも前よりは気を付けるようになりました。甘いものをできるだけ我慢しています。
一番変化を感じたのは、本人の意欲です。学校に行こうという気持ちになってきたんです。
学校を卒業したら事業所で働きたいって言ってて、そこに仕事の練習もかねて、通うようになりました。
パソコンを使った名簿の作成なんかをするんですが、以前は集中力がなくてすぐに歩き回って、そんなこと、絶対できなかったと思う。
それが今は、作業に集中できています。『仕事が楽しい』って言ってるんです。
2週間でこんなに変わったんですよ。このまま続ければ、もっと変わると思います」

そう、変化を実感した人は、「奇跡」だという。
この人は有機ゲルマニウムによって、大げさではなく、人生が好転するだろう。
人生を好転させるぐらいのパワーを秘めた有機ゲルマニウムなのだから、「ウイルスの予防効果」ぐらい、あっても当然だと思うんだよね。

真菌、コレステロール、癌15

2020.2.19

すべての真菌類のうち、約1%が酵母である。
酵母は出芽(非対称的な分裂)によって増殖(無性生殖)するが、これは血中に存在するマイコプラズマ(CWDs)も同様である。

一般には「細菌は形態を変化させることはない」とされている。
「感染性疾患は強固な細胞壁をもつ病原性細菌によって引き起こされる」
「この細胞壁は殺菌(パスチャライゼーション)や毒物(塩素や抗生剤)によって破壊できる」
これらは皆、パスツールを源流とする考え方である。

一方、CWDs(細胞壁欠如細菌)は体内の環境に応じて、形態を変化させる。
しかも、細菌のように細胞壁を身にまとうこともあれば、真菌のようなふるまいも見せる。
桿体細菌から球体細菌へと形状を変化させたり、さらには酵母のように出芽さえ行う。
細菌のようでもあり真菌のようでもあり酵母のようでもある。
こんな摩訶不思議な有機体が僕らの体内に存在し、病気の発生に関与している。

医者はCWDsの存在さえ知らない。
だから病気の発生プロセスを正しく解釈することができないし、まして正しく治療することなど、到底できようはずがない。
しかしそれは、疑いようもなく存在する。映像にもしっかり記録されている。
Earth’s Tiniest Living Organisms: Somatids (Identify: Friend or Foe?)

ネサンはマイコプラズマ(ソマチッド)のライフサイクルを映像に記録した。
マイコプラズマは、通常の健康な血液では、形を変えないが、酸性度が増すにつれて、段階的に16種類の異なる形態(芽胞、最近、マイコバクテリア、酵母、真菌など)をとる。
それは、細胞壁があってもなくても生存可能な細菌のようであり、しかも酵母のように出芽による無性生殖を行い、酵母のように芽胞を持ち、真菌のように強固な細胞壁(糸状菌糸様)を作ったりする。

この図を複雑だと思われるだろうか。
しかし、マイコプラズマのとり得るこれらの形態バリエーションをさえ把握すれば、現代医学の下す無数の診断名は必要なくなる。
パスツールの教えるように病原微生物が外部から体内に侵入する場合だけではなく、体内から生じる場合もあるのだと認識することが重要である。

健康な血液はアルカリ性である。酸性に傾くと、マイコプラズマは酵母や真菌の形態に変化することをネサンは確認した。
実際、一般の真菌も湿潤・酸性の環境下で最も成長するものである。
体内の酸性度と変性疾患の症状は相応している。つまり、体内の究極の酸化は、死である。
死後、我々の肉体は朽ちてゆく。これはCWDsの働きによるものである。
生命の循環は、真菌なくして回転しない。死にゆく細胞および死んだ細胞を破壊し、次なる生への糧を供給するのが真菌の仕事である。
一方、生命は、つまり生きている我々は、生まれついてのアルカリ性であるが、加齢に伴って次第に酸性にむしばまれてゆき、やがて究極の酸性(死)へと至る。酸化のスピードが速い人もいるし遅い人もいるが、終着点は同じである。

肉体はどのようにむしばまれていくのだろうか。
以前、死体の分解速度について触れたが、肉体は外部からだけでなく、内部からも崩壊してゆく。
古代エジプトではミイラが作られていた。ミイラ加工(mummificaton)はまさに、この腐敗プロセスに対する抵抗そのものである。
内臓を除去し、体を乾燥させ、塩や香辛料などで抗酸化をはかる。こうすることで、湿潤・酸性環境を好む真菌の生育を阻害しているのである。
それでも、CWDsは体内に存在している。ただミイラ加工によって乾燥・アルカリ性環境となったため、CWDsは有機物の分解作業に従事できないだけである。

パスツールが完全に間違っていた、というわけではない。彼の説のすべてが正しいわけではなかった、ということである。
体外の病原微生物によって感染性疾患が成立し得ることは、もちろん正しい。しかし同時に、我々の体内のCWDsが感染性疾患の原因の場合もある、という認識が大事なのだ。
いや、「原因の場合もある」どころの話ではない。
食事を含めたライフスタイルが我々の体を容易に酸性化させる現代において、病因がCWDsであることは例外的ケースというよりは、むしろ一般的である。
そう、我々は酸性化しながら、いわば、少しずつ”死んでいく”。死は、単独の現象というよりは、プロセスそのものである。

CWDsの知識がないままでは、我々の観察する生命現象(生と死、健康と病気、保存と腐敗など)の本質は、まったく見えてこない。
逆に、CWDsについて知ることで、病気の謎(自己免疫疾患、癌など)は、もはや謎ではなくなる。CWDsが関与しない生命現象は存在しない。

変性疾患とは、死の兆候である。細胞レベルでの腐敗であるが、確かに、死の兆候そのものである。
遅かれ早かれ万人に訪れる死ではあるが、その時期を早めることはない。
そのためには、マイコプラズマを敵ではなく味方につけることだ。具体的には、体液のpHバランスを意識するといい。

ソフトドリンクは人間の血液の1万倍酸性度が高い。
ソフトドリンクの販売が開始されて以後、貧血、白血病が激増したが、これは偶然ではない。
血液癌は例外なく、病原性を持ったCWDsが慢性的感染を起こしたことによるものである。

「水道水に含まれている塩素が動脈硬化を促進させる」という話を聞いたことがあるだろうか。この現象の背景にも、CWDsが関係している。
塩素添加された水に含まれる次亜塩素酸は、脂溶性の弱酸であり、胃腸に接触するとすぐに吸収されて血流に乗る(この点はアルコールやカフェインとまったく同じである)。
そうして、血中のLDLコレステロールやCWDsを酸化させる。酸化したコレステロールや酸化して死んだCWDsは心臓や動脈の血管にプラークとして沈着し、動脈硬化が進行する。

動脈硬化のプラークを一般的な顕微鏡で観察すると、酸化して死んだマイコプラズマ(およびその他のCWDsやピロリ菌やカンジダなど)がぎっしりつまっているわけだが、ある研究者はこれを見て「動脈硬化などの心血管系疾患は感染症なのではないか」という説を提唱した。
『動脈硬化は感染性病因があるのではないか』
https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/01.CIR.94.5.872

半分当たり、である。確かに病原微生物による症状ではあるが、それは体の内側からわいたのである。
CWDsの概念がないと、医学はこんなふうに迷走することになる。
根本原理を抑えないと、いつまでも真実は見えない。

参考
“Proof for the cancer-fungus connection”(James Yoseph著)