院長ブログ

ユーチューバー

2020.2.14

何を隠そう、僕はかつて、ユーチューバーだった。
そもそもユーチューバーの定義って知らないんだけど、「自分で動画を撮って、ユーチューブにアップする人のこと」ぐらいの認識でいいよね?「ユーチューブで生計を立てている」までいかなくてもいいよね?
そう、だとすれば、僕は確かにユーチューバーだった^^

開業当初、クリニックの宣伝を兼ねて、栄養に関する情報発信をしようと思い立った。
ビタミンCやらナイアシンやらについて、10分くらいの短い動画を作って、毎日のようにアップしていた。
編集はほとんどしない。気のきいたBGMも字幕もないし、サムネイルもない(そもそも、編集のスキルがない^^;)
自分が録音ボタンをタップした瞬間がスタートで、録音ボタンを切ったところが動画の終了。言葉につまったり言いよどんだりかんだり、っていうのも編集せず、そのまま流していた。
今思えば、メンタリストDaigoがやってるスタイルそのままで、あれはあれで全然ありだったのかな。
チャンネル登録者も順調に増えていたし、あのまま続けていればよかったような気もする。

しかしあるとき、アップしている動画をすべて消してしまった。ほとんど衝動的に。
なぜだろう?
いろいろ思うところがあって、簡単に言葉にしにくいんだけど、一番大きいのは、恥、という感覚じゃないかな。
撮りっぱなしでろくに編集していない、というところが恥ずかしいんじゃない。
内容勝負だと思っているから、言葉につまるとか、白衣の下に着てるTシャツがダサいとか、そういうのは全然気にしていない^^

僕が恥ずかしいと思ったのは、動画がずっと残っていく、というところ。
自分でいうのも何だけど、僕はずっと勉強している。全然自慢してるんじゃないよ。ギター少年が一日中ずっとギター弾いてるでしょ。彼は楽しんでやっているのであって、別に、努力している、なんて意識、彼にはないよね。それと同じで、僕もずっと論文読んだり、なんやかんや勉強している。
で、勉強すれば、新たな治療論や方法論を知って、知識が増えていって、僕自身が変わっていくんだよね。

動画は手を抜いて作ったわけじゃない。ちゃんと下調べして、どうやって伝えようかと事前に考えを巡らして、自分なりのベストを尽くして作っていた。
でもあくまで、その時点でのベスト、なんだな。
成長を続けていれば、過去は常に未熟で、その未熟な自分が得々と語っている姿というのは、もうたまらない。”未熟”が服を着てしゃべっている、という感じだ。
他の誰がどれだけイイねをくれようが、僕自身は恥ずかしくて動画を見れない^^;

十代の頃に書いた日記を読み返したときの感じに似ている。若書きの勢い、とぃうのは確かにあって、それはそれで、おもしろい。そのときにしか放てない輝き、というのは確かにあるだろう。
しかしそれは、私的な日記だから許せるんだ。誰もが自由に、半永久的に(YouTube がいつまで存在するのか知らんけど)閲覧できる半ば公的な場に、未熟な自分を置き続けることが、僕は耐えられなくなってしまった。

最近は、猫も杓子もユーチューブ、で、ブログはもうオワコン、みたいに言われてる。
本当にそうかな?
誰もがユーチューブに参入すれば、それだけ競争が激化して、勝てるのも結局一握り、っていう状況は今後も変わらないと思う。
栄養療法、というのはニッチな分野だけど、一定数の需要はあるだろうから、本気で頑張って固定ファンをしっかり掴めば、毎月生きていくくらいのお金は稼げるかもしれない、という思いはある。
でも、さっき言ったような理由で、僕には不向きなようだし^^;、それに、ブログがもうオワコン、とも思えないんよね。
ブログを始めた当初は、「こんなもん、誰も読んでへんやろう」という気持ちがあった。でももちろん、「わかる人には、わかるだろう」という希望も。
たとえば、みんなの前で講義をする先生は、生徒の理解力を信用する、という大前提がある思う。「どうせお前ら、わからへんやろう」という思いでは、いい講義はできないし、そもそもそんな気持ちでは先生自身の身が持たないだろう。

ブログを続けてみてわかったことは、世の中にはちゃんとした読解力のある人がいる、ということ。そういう人には、活字表現でも充分、伝わっている。
むしろ、情報伝達のスピードと能率では、一般に伝聞よりも文字のほうが早いものだから、活字に強い人にとっては、ユーチューブで学ぶことは冗長でもどかしいんじゃないかな。
本は、欲しい情報のところだけを拾い読みができるけど、動画は見るとなれば一本丸々、ということが多くて、そこも不便だな。
僕はユーチューブを見るときは、2倍速にして見るのが基本になっている。普通のスピードでは、まどろっこしくて見ていられない。
ただし、音楽とお笑いだけは例外。音楽を2倍速で聞くと、音楽の意味がまったく変わってしまうし、お笑いの2倍速も、緊張と緩和がズレて、笑えなくなってしまう^^;

最近、自分がかつてユーチューバーとして活動していた痕跡を、思いもかけないところで見つけた。
『アルツハイマー病〜真実と終焉』のレビューを読んでいるときに、たまたま僕のことに言及されている記事を見つけた。

長文のレビューなので、抜粋すると、
「あと、最近知ったのですが、この本(日本語版)のレビューを解りやすくされている医療関係者の動画(19分)がYoutubeにアップされています。日本語に関しては、先述の「世界一受けたい授業」や本書のイントロ(序章)よりも、このレビュー動画の方がずっと解りやすかったです。本書を読まれる前に、この動画を観る事を是非お勧めします。URLは以下の通りです。
https://www.youtube.com/watch?v=VbwgfsFMQXM
レビュー動画を作って頂いた方(中村先生というお名前ですか?)、どうも有難うございました。先に動画を観るよう、知り合いにも勧めます」

URLを検索しても、もう動画は見れません^^
かつての自分の情報発信が誰かの心に届いていた、ということを、時間差で知って、何だか胸があたたかくなるような気持ちになった。
このレビューを書いたのが誰か知らないけど、僕のほうが「ありがとう」って言いたいよ。

真菌、コレステロール、癌8

2020.2.13

マイコトキシコーシス(mycotoxicosis;真菌中毒症)という言葉は医学部ではほとんど習わなくて、むしろ獣医のほうがこの病気について詳しい。
獣医学科では真菌中毒症の診断と治療について、1セメスターかけてみっちり勉強している。動物が罹患する病気にはカビ毒由来のことが多いから、獣医としてやっていく上で必須の知識なんだ。

一方、医者は真菌中毒症についてほとんど知らない。抗生剤やスタチンがカビ毒から作られていることも知らない。もちろん「最初の抗生剤ペニシリンがアオカビから作られた」ということは、医学史としては知っている(国家試験に出たりするので^^;)。しかし臨床現場で抗生剤を処方するとして、「自分はカビ毒を投与している」という意識のある人はまずいない。
コレステロールの高い患者にスタチンを長期間投与して、「コレステロールは下がってきましたが、血糖値が上がってきましたね。糖尿病です。糖尿病のお薬も始めましょう」という医者は、自分が薬害(薬剤性真菌中毒症)を垂れ流していることに気付いていない。
逆に、コレステロールの低い人に対して、「何か薬飲んでいませんか?抗生剤とか」と疑ったり、住環境や食習慣におけるカビ曝露がないかを疑うことも大事だ。

『海綿由来真菌ペニシリウム・クリソゲナムE01-10/3のポリケチド産生に関する遺伝的ポテンシャルの分析』
http://hss.ulb.uni-bonn.de/2011/2454/2454.pdf
255ページにわたる大論文がpdfの形で丸々アップされている。この論文の一節『Fungal mycotoxin』(14ページ)にカビ毒の何たるかがよくまとまっているので、紹介しよう。
「カビ毒(マイコトキシン)は、糸状真菌の二次代謝産物として産生される低分子量の天然物質である。これらの代謝物は化学的に構成は異なるが、共通するのは、どれも毒性を持っていることである。
そもそもカビ毒の定義は、『糸状真菌により産生され、脊椎動物(およびその他の動物群)に対して極めて低濃度(マイクログラム単位)で毒性を発揮する』ことである。
これらの真菌代謝物が食品中に存在するときには、急性症状(たとえば肝機能や腎機能の悪化)として、あるいは慢性症状(たとえば肝臓癌)として毒性を生じる。
突然変異原性や催奇形性があるため、真菌代謝物への曝露によって、皮疹、免疫抑制、先天性奇形、神経毒性、死といった症状を起こす。
二次代謝産物のうち、特にスタチン系は3ヒドロキシ-3メチルグルタリル-コエンザイムAリダクターゼ(ヒトにおけるコレステロール産生の中心酵素)を強力に抑制する」

麦角菌(Claviceps purpurea)もカビ毒のひとつである。これは、ライ麦、小麦、大麦に寄生する真菌で、中世ヨーロッパで猛威を振るった。
麦角中毒(ergotism)にかかると、神経系には手足の燃えるような灼熱感、循環器系には血管収縮を引き起こす。脳の血流が低下することで、精神異常やけいれんが起こることもある。妊婦では子宮血流が低下して流産を起こす。
『毒は薬で、薬は毒』である。子だくさんで、もうこれ以上生まれては困る貧困女性が堕胎のために麦角(ergot)を飲むことは古くから行われてきたし、出産後の止血に用いられたこともあった。麦角菌の成分を利用した頭痛薬エルゴタミン(ergotamine)は現在でも使われている。幻覚剤のLSDは麦角成分のリゼルグ酸の誘導体である。

頭痛持ちの人にはエルゴタミンはなじみの薬だろう。しかし、薬の危険性をきちんと理解している人は少ない。そもそも医者自身、エルゴタミンがカビ毒から作った薬であることを知らないし、この薬が血管疾患を引き起こすことを知らない。頭痛持ちの人はそうでない人と比べて脳卒中と心筋梗塞のリスクが3倍高いという統計があるが、医者はこれを頭痛が原因だと考える。薬のせいで発症リスクが上がっているとは考えない。
真菌中毒症という疾患概念自体が頭にないし、自分の処方している薬がカビ毒だと知らないわけだから、薬剤性真菌中毒症という診断なんて、到底下せない。


この図をご覧あれ。
左側半分は有名な”セントラルドグマ”。高校で生物を履修した人は習っただろう。遺伝情報DNAがRNAポリメラーゼによって転写されてメッセンジャーRNAができて、転写されたRNAがリボソームに結合して翻訳されて、タンパク質が合成されるという、原核生物から真核生物まで、すべての生命体が共通する根本原理だ。
右側半分が、この図の真骨頂。どのカビ毒がどの代謝プロセスに干渉するか、を表している。

リダクターゼなどの酵素は、核内にある遺伝情報(DNAやRNA)から作られて、三大栄養素(脂肪、タンパク質、炭水化物)の代謝をコントロールしているが、カビ毒はDNAやRNAの機能を破綻させ、三大栄養素の代謝を狂わせる。たとえば具体的には、脂質代謝が停止して、コレステロール産生がストップする。
要するに、カビ毒の作用は、細胞の変性(degeneration)、分解(decomposition)、腐敗(decay)である。

カビ毒に曝露しないために、どのように気をつければいいだろうか。それにはまず、カビ毒の拡散経路を知っておくことである。
人類が真菌中毒症に罹患するようになったのは、穀物食が一般化して以降のことである。穀物(ナッツも含めて)は栽培、収穫、保存のどの段階においても、カビ毒に汚染する可能性がある。環境中にどれくらいカビがいるか、昆虫がいるかどうか、また、温度や湿度もカビ毒汚染を左右する条件である。傷がついていたんでいる穀物や、暑くて湿度が高く風通しの悪いサイロで保存した穀物は、カビが生えやすい。

肉や乳製品がカビ毒に汚染されているのは、これらを産する肉牛、乳牛自身がカビ毒を含む穀物を食べているためである。
獣医は職業上、家畜用穀物にカビ毒がしばしば混入していることを知っているし、家畜に日常的に真菌中毒症の診断を下しているものである。

カビ毒→カビ毒に汚染された穀物→カビ毒に汚染された穀物を食べた家畜=カビ毒に汚染された家畜

つまり、人がカビ毒に曝露する経路としては、空気中からのカビ毒の直接曝露はもちろん、カビ毒由来の薬、カビ毒に汚染された食物(穀物、ナッツ、畜肉、乳製品)があり得る。
得体の知れない産地の妙に安い食材を見れば、飛びつくのではなく、「本当に大丈夫?」とひとまず疑う姿勢が大事だ。

参考
“Proof for the cancer-fungus connection”(James Yoseph著)

真菌、コレステロール、癌7

2020.2.13

スタチンの投与によって、ヒトを含めた動物には様々な症状が生じる。
真菌は進化のなかで、いかにして有機物を破壊し自らの養分とするか、を追求してきた。そうして獲得した方法が、各種のマイコトキシン(カビ毒)である。
1960年にアフラトキシンが発見されて以来、現在およそ400種類ものカビ毒が同定されているが、その数は毎年増えている。
カビ毒の研究が進む背景には、科学者の純粋な好奇心ももちろんあるだろう。しかしそれよりはるかに大きいのは、製薬会社の経済的野心である。抗生剤、免疫抑制剤、コレステロール降下薬など、カビ毒の研究から多くのブロックバスター(ボロ儲けできる薬)が生まれた。つまり製薬会社にとって、カビ毒は宝の山である。ここに多額の研究予算をつぎ込むのは、当然それ相応のリターンを見込んでのことである。

しかしカビ毒の研究から、細胞の代謝機構について多くの貴重な知見が得られたことも事実である。
スタチンが細胞の癌化を促進することについては以前のブログで書いた。しかしそれ以外にも、様々な疾患を引き起こす。列挙すると、
ALS(筋萎縮性側索硬化症)、SLE(エリテマトーデス)、多発性硬化症、ギランバレー症候群、各種筋疾患(筋ジストロフィー、重症筋無力症など)、糖尿病、慢性疲労症候群などである。
これらの疾患のなかには、発症メカニズムが不明で難病指定されているものもある。
しかしスタチンによって、これらの疾患に意図的に罹患させることができるとすれば、どうなるか?
1.モデル動物の作成が可能となり、様々な研究が進展する。
2.病態の発症機序の解明によって、治療や予防のために有用な知見が生まれる。
3.生物兵器にも応用可能である。
(3.は実際に行われているのですが、えぐい話なのでここでは触れません^^;)

問題は、スタチン研究によって得られた重要な知識が、薬の開発に応用されているだけで、実臨床にまったく生かされていないことである。
このあたりから、製薬会社の本質が透けて見えるだろう。人類の健康福祉なんてどうでもいい。コレステロールの高い健康な人は、むしろ彼らの”資産”である。カビ毒を利用する彼らの存在自体が、まるで社会をむしばむカビのようになっているのは、興味深い相似形である。

以前のブログで、HPVワクチン接種を受けた女性が診断された病名を列挙したが、上記、スタチンによって起こる疾患とずいぶん似ていると思いませんか。
ワクチンに含まれるアジュバントが免疫系を低下させ、結果、カビ毒の影響を受けやすくなったのではないか、というのがすぐ思いつく仮説だけど、それだけかな。
ガーダシルにしてサーバリックスにしても、人への安全性が確認されていなかった。安全性が未確認のものを定期接種に昇格させるなんて、厚労省の役人にも一応の良心があるはずで、普通はあり得ない事態でしょ。それでも、こんなデタラメが通ったというのは、よほどの”大きな圧力”があった、と考えないといけない。メルクやグラクソ・スミスクラインは民間の製薬会社ではあるけど、巨大グローバル企業で政府とのつながりも太い。
日本は、”仕掛けられた”んじゃないかな。子宮頸癌予防、という反対しようのない大義のもと、微量のカビ毒を混入させたワクチンの接種を義務付け、日本人女性の不妊化計画を飲まされた。
というのは、あくまで僕の妄想です^^;

ただ、この一件に限らず様々な経済分野で、グローバル企業のデタラメな要求に対して日本はもはやノーと言うことができなくなっている。国が、自国民を守れないんだから、もう終わりだよね^^;
あれだけの被害をもたらしたHPVワクチンも、再び定期接種へ昇格するために着々と動きが進んでいて、早晩そうなるだろう。
それでも、それでもなお、抵抗したい。
「あきらめたらそこで試合終了ですよ」と誰かが言っていた。あきらめるのではなく、知識で武装することを、僕は提言したい。
以前のブログで柳澤先生の論文を紹介したが、ワクチン接種の副作用に対して、事後的にであれ、各種ビタミンの静注や経口投与が有効だったということは、事前に服用しておけば相当な副作用の軽減が見込めるだろう。
自分の娘が、学校の強制のもとHPVワクチンを受けるとなれば、事前に”体作り”をさせておくことだ。接種の1週間前からは大好きなお菓子をやめさせ、サプリを飲ましておく。それだけで、副作用が出現するリスクは格段に減るだろう。
そう、サプリは使い方を誤れば”代替療法原病”の原因になり得るとしても、それでも、オーソモレキュラー栄養療法は困ったときの味方になってくれる。国が守ってくれないんだから、我が身は自分で守るしかない。

参考
“Proof for the cancer-fungus connection”(James Yoseph著)

真菌、コレステロール、癌6

2020.2.13

以前のブログに書いたように、スタチンを抗癌剤として利用できるのではないか、と考えて、研究が行われていたことがある。
一体どのような機序によってか?
「スタチンは細胞周期を停止させる。ということは、リダクターゼをブロックするスタチン(およびその他のカビ毒)を使えば、癌細胞の増殖も防ぐことができるのではないか」
この考え方に基づいて実験を行うと、実際確かに、癌細胞の増殖を止めることができた。ただし、ごく一時的に。
実験期間を長くすると、スタチンの投与によって、細胞はますます多くのリダクターゼを産生するようになり、Rasタンパクが阻害され、細胞周期が狂い始める。
現在流通しているスタチンは可逆性があり、citrinin(遠藤先生が研究していたカビ毒)やcerivastatin(バイエル社から販売されたスタチン)ほどの強い毒性がないため、癌を発症するまでには年単位の時間がかかる可能性がある。このあたりは、アフラトキシンの毒性が数週間で出るのと対照的である。
短期間の研究だけを見れば、スタチンは見かけ上、癌細胞の細胞周期をブロックしている。一見癌に効くように思えるが、それは全体像とは言えない。
短期的にではなく、本当の意味でリダクターゼを減少させるのは、植物性イソプレノイドである。

『イソプレノイドを介したメバロン酸合成の抑制~癌に適応できる可能性』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10460692
要約部分をざっと訳してみよう。
「植物性メバロン酸代謝物のイソプレノイド終末産物は、3-ヒドロキシ3-メチルグルタリルコエンザイムA(HMG CoA)リダクターゼの活性を抑制する作用がある。この作用は、HMG CoAリダクターゼによるmRNA転写とHMG CoAリダクターゼのタンパク分解を調整している。そのような転写後作用は、直接的には非環式イソプレノイドによって、間接的には環式イソプレノイドによって、活性化される。
イソプレノイドは、ステロイド産生の支配的転写エフェクターに二次的に作用して、コレステロールを軽度に低下させる。ただしその作用が現れるのは、食事由来のコレステロールが豊富にあることによって、コレステロール産生が抑制されていないときだけである。腫瘍増殖に関連した異常(ステロールのフィードバックに対して抵抗性のあるHMG CoAリダクターゼの活性化)によって、ステロール産生経路の中間産物が蓄積する。そうした中間代謝物が、成長ホルモン受容体、核内ラミンA、B、発癌性rasが膜に接着したり、生物活性を持ったりするための脂溶性アンカーとなる。腫瘍のHMG CoAリダクターゼは、イソプレノイドによって仲介される二次的調整に対して、感受性は高いままである。
植物由来のイソプレノイドによってメバロン酸経路を抑制すると、rasやラミンBのプロセシングが減少し、細胞がG1期で停止し、アポトーシス(細胞死)が始まる。この腫瘍特異的感受性をうまく使えば、イソプレノイドを癌治療に利用することも可能である。スタチンの作用に似ているようでありながら、副作用がまったくないのである。一般的な食事から摂取できる程度の量で検証しても、イソプレノイドの単剤投与ではコレステロール合成や腫瘍増殖に対して、まったく作用しない。しかし、イソプレノイドを介した活性は相加的であり、ときには相乗的である。植物を豊富に含む食事では癌リスクが低いことが分かっている。この理由は、植物体を構成する23000とも推定されるイソプレノイドの組み合わせや、他のフィトケミカルとの相乗作用によって、説明できるかもしれない。ただし癌リスクは、食事(果物や野菜、穀物)の代わりにサプリ(つまり、食物繊維、βカロテン、ビタミンC、E、葉酸のサプリ)を摂っても、低下しない。」

重要なのは要約の後半部分。
イソプレノイドには癌の抑制効果があるが、一種類のイソプレノイドだけを投与しても、食事から摂取できる程度の量では、癌には無効だった。たとえばコエンザイムQ10(イソプレノイドの一種)のサプリは、癌の予防の一助にはなっても、恐らく癌の治療には効かないだろう。
以前のブログで内海聡先生の”精製物質毒”の話を紹介したが、結局サプリメントは天然の野菜のパワーにはかなわない、ということかもしれない。

野菜の摂取量が多いほど癌の発症リスクが低いという研究は無数にあるから、今さら論文を紹介するまでもないだろう。逆に、肉の摂取量が多いほど癌の発症リスクが高いという研究も多いが、近年日本では高タンパク(肉食励行)がブームで、癌の増加にますます拍車がかかるのではないかと心配だ(個人的には、肉が悪いというよりは、粗悪な畜肉が癌の原因だと思っている)。
植物性イソプレノイドの大量摂取によって癌が治癒可能であるということは、野菜ジュースの積極的摂取を勧めるゲルソン療法がやっぱり正しかった、ということだろう。ゲルソン療法についてはまた改めて紹介したい。

参考
“Proof for the cancer-fungus connection”(James Yoseph著)

HPVワクチンの副作用に対するオーソモレキュラー治療2

2020.2.12

前回紹介した論文の続きです。
「HPVワクチンには有害なアルミが含まれている。
ワクチンにはアジュバンドが含まれていることが多い。アジュバンドとは、ワクチンに対する免疫反応を引き起こすために添加されている化学物質のことである。
HPVワクチンにはアルミ化合物(非晶質水酸化アルミニウム硫酸塩(AAHS))から構成されるアジュバンドが含まれている。
現在の研究知見は、ヒトにおいても動物においても、様々な炎症性の神経障害や自己免疫疾患の発症にアルミニウムのアジュバンドが関与していることを、強く示唆している。
たとえば、ある論文によれば、アルミニウムアジュバンドのようなナノサイズの物質は、まず最初に免疫細胞によって血中に入り、さらにリンパ節や脾臓に運ばれる。ある症例では、脳内への移行も確認された。
ナノサイズのアルミ化合物がこのように全身に運ばれることは、致命的な事態にもなりかねない。脳症状が出ることは一番最後のことが多いものである。これは血中のアルミ化合物がBBB(血液脳関門)を通過して脳内に侵入するのに時間がかかるためである。
脳内の神経細胞に蓄積したアルミは、その毒性によって様々な症状を引き起こす。ドーパミンやセロトニン(脳内の重要な神経伝達物質である)の取り込みが阻害される。アルミはアルツハイマー病の一因であることが知られているが、パーキンソン病の発症にも関わっている可能性がある。
腎臓透析に起因する認知症(透析脳症)はその発症機転にアルミが関与しており、記憶喪失、協調運動障害、錯乱、見当識障害を生じる。動物実験では、アルミを投与されたウサギに、記憶障害、学習障害が確認されている。

HPVワクチンの副作用に対する有効な治療
プロトコール1
ビタミンC、グルタチオンカクテルの点滴静注(柳澤による)
・滅菌水 250ml
・ビタミンC 12.5~25g(12500~25000㎎)
・グルタチオン 800~1200㎎
・0.5M 硫酸マグネシウム 10~20ml
・8.5%グルコン酸カルシウム 2ml
・ビタミンB群(B1、B2、B3、B5、B6、B12)

【症例】17歳女性
2014年5月23日当院受診。来院時、介助なしには歩行できず。
主訴は、全身の疲労感、関節痛、頻回の不随意運動であった。
この患者に対して、マイヤーズカクテルにビタミンC12.5gとグルタチオン1200㎎を追加して静脈投与を行った。さらに、経口で各種栄養サプリメント(ビタミンC、ビタミンB、クルクミン、SAMeなど)をも併せて投与した。
このようにして10日間ビタミンCとグルタチオンによる治療を行ったところ、介助なしに歩けるようになった。
2014年12月にはテニスをプレーできるまでに回復した。不随意運動の頻度と持続時間は次第に減少し、疲労感と痛みも劇的に改善した」

論文はもっと続くんだけど、このあたりにしておこう。
上記のような症例報告に対して、以下のような反論が当然あり得ると思う。
「自然に回復した可能性が排除できない。ビタミンの投与が有効だったと考える特段の理由がない」
こういう反論をする人は、ただ黙って『全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会』のホームページを見て欲しい。
普通の日常を過ごしていた女子中学生が、HPVワクチンの接種によって日常生活を送ることもできなくなった。数年たった今も後遺症に苦しんでいる。そんな人が全国にたくさんいる。
こういう女性たちに対して国がやるべきことは、カウンセリングを勧めることではない。ビタミンの投与を励行することだ。
いや、そもそも、女性の人生を破壊する可能性のあるこんな危険なワクチンを、接種させないことだ。
しかし日本産科婦人科学会はこうした流れとは真逆に、HPVワクチンの定期接種を復活しようとして活動している。
http://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=4
若い女性は、国の未来だよ。
健康を害することがわかっているワクチンを是が非でも打たそうとするなんてさ、もうこの国は、本当に終わるんじゃないかな。
内海先生じゃないけど、僕もニヒルになって、つぶやきたくなるよ。「もうアホンジン全員死ね」と。