ナカムラクリニック

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2020年1月28日

コロナウイルス対策

2020.1.28

コロナウイルスが武漢で猛威を振るっているという。
感染源がヘビだとする論文が出て話題になったが、ちょっと信じがたいね。
『臆測呼ぶ「武漢ウイルス研究所」/政界地獄耳』
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202001280000031.html
細菌やウイルスを生物兵器として軍事利用しようという発想は大昔からある。実際、かつて旧日本軍も精力的に研究を行っていた。
軍事的に拡大を続ける中国が、「生物兵器だけは所有しません」なんてことはあり得ない。当然、どこかで研究している。
武漢ウイルス研究所で扱っていたコロナウイルスが何らかのミスで外部に漏れて感染が拡大した、という説のほうが、「感染源ヘビ説」よりもはるかに説得力を感じる。

「軍人だけでなく一般の市民を巻き込んで大惨事を巻き起こす卑劣な生物兵器は、所持するな」と声を上げたって、中国政府は当然聞く耳を持たない。
ならば、一般市民にできることは何か。自衛することである。免疫力をあげ、生物兵器に感染しにくい体にしておくといい。そのために、栄養療法の立場からお勧めできる栄養素は何か?
これをテーマにひとつブログを書こうと思って、感染症について詳しく書かれた本”Curing the Incurable”(Thomas Levy著)なんかを開けてパラパラ見てたときに、すでにソール先生が今回のコロナウイルス騒動に対して、寄稿していたと知る。あえて僕の出る幕でもないようだ。
そこでソール先生が寄稿した文章『オーソモレキュラー医学ニュースサービス』(2020年1月26日)を訳して紹介しよう。

『コロナウイルスにはビタミンCが有効』
http://www.orthomolecular.org/resources/omns/v16n04.shtml
「コロナウイルスによるパンデミックは高用量ビタミンCを「即時に」「できるだけ多くの人に」投与すれば、その勢力を劇的に抑えることが可能だし、あるいは終息させることも可能である。
ビタミンCに抗ウイルス作用があることは、もう数十年も前から実証されている。ウイルス全般に効果があるし特にコロナウイルスにも効果があるが、このことが知られていないのは、ただマスコミがこのアプローチの有効性を報道しないからである。
ウイルスが体内に侵入したときに最も重要なのは、症状を予防および最小化するために、体の抗酸化力と自然免疫力を最大化することである。宿主の体内環境こそが最も重要な意味を持つ。
まず、予防。かからないことである。予防は、いったんかかってしまった重病を治療するよりもはるかに簡単だからである。しかし重病にかかってしまったのであれば、しっかり治療しなければならない。
医療機関にかかることを躊躇してはならない。選択の余地はない。ビタミンCは処方薬と併用してもかまわない。
「これまでのところ、高用量ビタミンCの投与で治らなかったインフルエンザを、私は見たことがない」(ロバートF.キャスカート博士)
『オーソモレキュラー医学ニュースサービス』および『国際オーソモレキュラー医学会』の医師たちは、ウイルス感染症の予防(あるいは被害の最小化)のために、栄養素に基づいた方法を勧めている。
以下に推奨するサプリの量は大人向けのものである。子供に対しては、体重に応じて量を減らすこと。

ビタミンC:3000 ㎎(以上)、複数回に分けて。

ビタミンD3:2000 IU(最初の2週間は5000 IUで開始し、以後2000 IUに減らす)

マグネシウム:1日400 ㎎(クエン酸マグネシウム、リンゴ酸マグネシウム、キレート化マグネシウム、塩化マグネシウムの形で)

亜鉛:1日20 ㎎

セレン:1日100 μg

ビタミンC、ビタミンD、マグネシウム、亜鉛、セレンはウイルスに対する免疫系を強化することが示されている。
ウイルス性疾患の予防および治療に対して高用量ビタミンCが著効した最初の報告は、1940年代、ビタミンCによってポリオを治療した症例にさかのぼる。いまや、ビタミンCがウイルス性疾患に効くことは常識であるから、誰もこれを聞いても驚かない。数十年にわたって様々な臨床エビデンスが積み重ねられ、1980年にはウイルス対策プロトコールが策定されるに至った。

高用量ビタミンCによる呼吸器感染症の予防および治療は充分に確立していることを知っておくことは重要である。
「ビタミンCに一定の効果があることは認めよう。でも高用量でいってもムダだし、むしろ有害ではないか」みたいなことをいう人は、自分で元論文にあたって、ちゃんと読むように。
「大昔の医者の仕事じゃないか」と彼らの仕事を見ないことは、もっと大きな問題を放置することになる。つまり、「そんなに効果のある治療法なら、なぜ、政府が一般大衆に向けてビタミンCを推奨していないのか。しかもウイルスパンデミックの真っ最中だというのに」」

最後を皮肉でしめているところがソールらしい文章で、さすがという感じがする。アメリカ人にも、オチ、という感覚があるんだね^^
そう、ソールの言う通りで、僕らオーソモレキュラーをやってる医者なら皆、ビタミンCが感染症予防に超重要だということを知っている。でも、一般の医者は全然そういう認識はないし、政府もそう。こういうパンデミックに際してさえ、「武漢在住の日本人に日本政府がビタミンCを無料配布した」という話は聞こえてこない。
でもね、効くんだよ。一般の医者は認めないし、政府も認めない。でも、効くんだ。
こういう緊急時だから、ビタミン反対派の人も、ひとまずソール先生の言うとおりにサプリを飲んで、命拾いをしておくことだ。
パンデミックで死んでしまっては、ビタミン批判もできなくなるよ^^;

あと、オーソモレキュラー学会関係の話のついでに言うと、今日、JSOM(日本オーソモレキュラー医学会)のホームページに、僕の翻訳した『オーソモレキュラー医学入門』の紹介記事がアップされました。
よかったら見てみてください^^
https://isom-japan.org/article/article_page?uid=CydE91580126926

元素転換2

2020.1.28

石油は、化学的には、ほとんどが炭化水素である。
理科は中学までしかやっていないという人でも、炭化水素という字面を見れば、「炭素と水素から成るんだろうな」と当たりがつく。
化学の世界では、炭素Cを含む化合物を有機物と呼ぶ。つまり、石油は有機物、ということだ。

さて、石油はどのようにしてできたのか?
これには有機起源説と無機起源説がある。
有機起源説は石油のなかにポルフィリン構造を持つ物質が含まれていることが、主張の根拠のひとつになっている。ポルフィリンとは動物の血液中のヘモグロビンや植物の葉緑素などを構成している生物体を通して飲み合成される複雑な化学物質であることから、石油は動物や植物の死骸からできたに違いない、という説。
一方、無機起源説は、生物が出現する以前の地質時代にまでさかのぼって、炭酸ガス、水などが地殻中のアルカリ金属に高温・高圧下で反応したり、カーバイトと水からできた炭化水素が地殻内に蓄えられて石油に変化した、という説。

以前のブログでプラウティ大佐の言葉を引用したが、有機起源説では有機物の存在しないはずの地下深くから石油が生成している理由が説明できない。
学校教育では「石油の埋蔵量には限りがある」と教えられる。1972年ローマクラブは「石油資源はあと30年で枯渇する」と表明し、世界に警告を発した。また、有限であることから、世界中の戦争の大きな要因になってきた。
しかし現実を見てみるといい。埋蔵量が限られているはずの石油なのに、なくなる気配がない。それどころか、油田が新たに次々と採掘され、世界の石油埋蔵量は増え続けている。

もういい加減、賢くならないといけない。
「エネルギーを制する者は世界を制する」石油は国際政治の舞台における重要な武器であることを考えれば、石油メジャーにとって、有機起源説、無機起源説、どちらが好都合かは明らかだろう。
限りある資源だからこそ、需要と供給のバランスが崩れれば、希少価値が高まるし、意図的に石油危機のようなパニックを演出して大儲けすることもできる。
「オレオレ詐欺?あんなバカな詐欺に引っかからないよ」と言っている人も、この”もうすぐ石油なくなる詐欺”には見事に引っかかっているわけだ。

そもそも、石油の無機起源説は、周期表の考案者メンデレーエフが1870年代に提唱した。
さらに、20世紀に入って、自然界における元素転換を説いたケルブランは、結晶片岩が石油に変化すると説明した。岩石を構成するシリカやマグネシウムなどが石油になると考えることで、地質学的に謎とされている現象の多くがクリアに説明できる。彼の説によって、石油層がいつも片岩中に平行して存在することの説明もつく。ケルブランは、この元素転換の際に必要なエネルギーは、大地の圧力だと説いている。

以前のブログで倉田大嗣氏の業績について紹介した。倉田氏は廃プラスチックから石油を作ることに成功した。ゴミの山を宝の山に変える、まさに錬金術であり、無資源国家日本を資源大国に変貌させる一大技術だった。この技術を広く日本中に、そして世界へ広めていこう。公害のない世界を作ろう。それが倉田氏の夢だったが、石油メジャーにとってはこんな技術が普及してはかなわない。あえなく潰され、倉田氏は不遇のうちに死去した。
その倉田氏は、石油の生成プロセスについて、著書のなかでこのように述べている。
「多くの学者が、どう考えているかは知りません。私自身は地殻内にある種のゼオライト(沸石)という触媒があれば石油になり、なければメタンガスになると考えています。ゼオライト触媒がどのくらいあるかによって、軽質油になるか、重質油になるかが決まると見ています。(中略)石油の採れている場所を見てみると、例えばアメリカ大陸の中央部分の、地球の誕生以来、一度も海の底になったことのない地層から石油が出ています。無機起源説であれば、埋蔵量が増え続けることも、その昔海ではなかった陸地からも発見されていることも説明がつきます」

学者の頭が、もっと柔軟になってくれれば、と思う。
多くの現象を矛盾なく説明する理論こそ、優れた理論でしょう?
当局への配慮から、優れた理論を放棄して、当局にとって都合のいい理論を信奉し続けるというのは、学問の自殺行為だろう。でもこんなデタラメが、本当に起こっている。
化学界も医学界も、ケルブランの元素転換を認め、学校教育でも教えるようになれば、学問はきっと、もっとすばらしい方向に進歩するに違いない。

しかし、天才は倉田氏の他にもいるものである。
大政龍晋氏は水を振動撹拌することでガスを生み出したり、低エネルギーで元素転換を起こす技術を発明した。
動画では、塩化銅から金を生成する実験を示している。文字通りの錬金術である。従来の化学ではまったく説明のつかない”奇跡”であるが、当の大政氏自身は実に淡々としている。
こんな動画を公開してしまって、どこかの誰かから殺されませんか?^^;

純水を、パラジウムでメッキした羽根で6時間ほど振動撹拌すると、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛が生成する。それもごく微量の痕跡量とかではなく、1リットルあたりmg単位で生成する。
試験管のなかで起こるこの現象は、地球の歴史の草創期に起こったことの縮図である。月の引力で水の満ち干が生まれ、それによって水が振動撹拌された。それを何億年も続けることで、様々なミネラルが生起し、生命の出現する舞台が準備された。ゆるやかな、長い年月をかけた元素転換である。
さらに、福島の原子力発電所から今なお漏出を続ける放射性物質(セシウムなど)も、この技術を使えばプラチナに変換できるという。

僕は元素転換のアイデアを、医療に生かせたらな、と漠然と考えている。
鉄のサプリは、活性酸素を生じてしまい様々な慢性疾患の原因になりかねないから、たとえば他のハーブを投与することで生体内で元素転換が起こり、鉄がいい感じに生成し、鉄欠乏性貧血が改善する、みたいなことが理論化できるといいな。

学校教育は正直、変わらないと思う。でもネットで何でも学べる時代なのだから、さっさと真実に触れて、その真実の力で現場から変革していく。
世の中を変えるには結局それが一番早いんじゃないかな。

参考
『水を燃やす技術~資源化装置で地球を救う』(倉田大嗣著)
『地球を変える男~放射性セシウムをプラチナに』(大政龍晋著)

元素転換1

2020.1.28

フレッチャー・プラウティ大佐は軍の高官で、国防長官を務めたほどの人物だから、ペンタゴンの内情に精通しているのは当然として、彼が独特なのは、リエゾン・オフィサー(連絡将校)としてCIAの内部にも詳しかったことである。ペンタゴンとCIA、両方の重要機密を知る立場にあった人物は、彼をおいて他にいない。
CIAがどのように組織され成長してきたかを実際に見てきた生き証人であり、米ソ冷戦やベトナム戦争の背景にあった思惑、ケネディ大統領暗殺の真相、アメリカ政府と地球外生命体との交渉などについても当然把握していた。ロックフェラーなどのグローバルエリートが、どのように世界を動かすかを間近に見てきた彼が、なんと、暴露本を出してしまった。
著書”The Secret Team: The CIA and Its Allies in Control of the United States and the World”は、出版直後、”その筋”からの力が働いて全米の書店から回収されたが、結局情報の拡散を止めることの不可能を悟ったのか、この本、今でもネットで普通に買えます。僕も買ったけど、初版が1973年と50年近く前の本だけど、内容が全然古びてない。表に見える事件の背後にはグローバルエリートとその手先のCIAの暗躍がある、という構造が、現代でもまったく変わっていないからだと思う。

さて、そのプラウティ大佐が、石油についてこんなことを言っている。
ざっと訳してみました。
『石油貴族へのわいろ』(Greasing the Palms of the Oil Barons)
http://www.prouty.org/coment13.html
「そもそも、石油とは何でしょうか?85%が炭素、13%が水素、0.5%が酸素、あとは硫黄や窒素が混じったこの石油という物質は、一体何なのでしょう?
たいていの御用学者(石油産業からお金をもらっています)は、石油は有機物の分解物に由来すると主張しています。有機物というのは、つまり、かつては生物であったということですから、量的には非常に限られたものであり、従って、石油の供給可能量は有限である、と学者たちは言っています。

石油はよく、”化石燃料”と言われます。「化石」という言葉を使えば、いかにも、かつては生きた有機物だった、という感じがしますね。石油の採掘油田が地殻の化石層にあるのなら、これはもっともらしく聞こえると思います。でもご存知ですか、今日採掘される石油の大部分は、どのような化石も存在しない、はるか深い地下層から汲み上げられています。
おかしな話ですね。石油はかつて生命体であった有機物由来ということになっているのに、化石の見つかる地層よりもはるか地底、岩石しかないところに石油が存在するというのは、どういうことでしょうか。
答えは簡単です。石油が有機物由来だという前提自体が、ちゃんちゃらおかしい話なのです!

もっと言うなら、仮に、かつてこの地球に生存したすべての植物、昆虫、動物をすべて絞り出して、巨大な泥状物質にまとめたとしても、今日産出されるほどの莫大な石油量になるはずがないのです。
さらに、これまでに採掘された油田は、いわゆる科学的な方法で発見され、採掘されたことになっていますが、実のところ、テキトーに、ランダムに掘ったとしても、同じだけの量を採掘できたのです。御用学者にしつこくこの点を問いただせば、彼らもしぶしぶこれが事実であることを認めるでしょう。要するに、地下には大量の石油があるのです。ほとんどあらゆる地下に、です。ただひたすら、掘ればいい。当たらなければ、もっと深く。それだけでいいのです。

なぜ、我々はこのような間違った知識を持っているのでしょうか。答えは一つしかありません。
石油産業を支配する人が、独占したいからです。そして、その独占によって、ガソリン1ガロンの値段をどれくらいにするか、好きなように決めることができますし、毎年数千億ドルの利益をあげています。
彼らとしては「今の石油の使用量のペースでいけば、石油を使い切るまでに、恐らくあと20~30年ほどしか持たない」と私たちに思わせたいのです。このように思わせるためには、「石油は有機物の分解物である」という化石燃料神話が、非常に好都合なのです。

1956年から1971年にかけて、巨大油田の数は二倍以上になりました。採掘の深度が上がって、古生代とかあるいはもっと深くの地層まで掘るようになったのです。今日、実際には石油は供給過多なのです。しかし石油を支配している人々は、生産を抑制して価格を高く保つために、もう、ありとあらゆることをやっています。各国の政府を動かすことさえ、やっています。

ウィリアム J.ケイシーがCIAの長官になる直前に、アメリカ法曹協会でスピーチをしました。そこで彼は、「産出量のリザーブを確立し、価格を維持するための国際協定」が必要だと主張しました。これは石油権益を支配する人に有利は政策です。その同じ会の場で、CIAでケイシーの直属部下となる一人のハンス・ハイマンが「我々の所有する莫大な石油の在庫積み増し」のことについて言及し、さらに「国際市場に影響力を持つ人々が極めて簡単にその影響力を行使できるための制度体系や行動規範が、CIAには備わっている」と述べました。
国際市場に影響力を持つ人々、とは誰のことでしょうか。もちろん、石油利権を握る人々のことです。彼らが我々から毎年数千億ドルもの大金を吸い上げているのです。それも、ほとんどすべての西側政府を動かすことによって。」

石油は化石燃料ではない、とプラウティ大佐は言っている。
学校で教わったことやマスコミが言っていることと、とずいぶん違うと思いませんか?
そもそも、石油はどのように生成するのか?石油は、何から、どのようにしてできるのか?
実はこれには有機起源説と無機起源説があって、論争が続いている。いや、正確には、有機起源説には相当無理があって、学説としてそもそも破綻しているんだけど、これを認めてしまえば石油が化石燃料だという論理が崩れてしまうので、石油産業側としては何が何でも有機起源説を推したい。さらに、無機起源説を認めてしまうと、ケルブランの元素転換を認めることになってしまう。
長文になりそうなので、この点については次回に。