院長ブログ

コロナと大麻

2020.3.25

大麻(Cannabis sativa)に抗炎症作用があることは有名で、十分なエビデンスがある。
たとえばこんな論文。『新たな抗炎症薬としてのカンナビノイドの可能性』https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2828614/#!po=0.877193

抗炎症作用がある、までは理解できるとして、なんと、大麻はインフルエンザなどの感染症に対しても有効ではないか、という説がある。
ただし、この説はあくまでin vivo(試験管レベル)や動物実験レベルか、せいぜいanecdotal(“効いた人がいるよ”)あるいはempiric(“わしの経験からいうのだから間違いない!”)程度のエビデンスである。具体的なRCT(無作為化比較試験。エビデンスレベル高い)があるわけではない。
そのことを念頭に置きつつ、以下の話を紹介しよう。

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