ワクチン
2020.4.1
岩田健太郎先生の本は、学生時代にお世話になった。
語りかけるような口調で、ところどころにユーモアのある文章。教科書のようなお固さがなくて、読みやすかった。
感染症のプロだけあって、抗菌薬の弱点についても知り尽くしている。
「経口第三世代セフェムは安易に使うな」など、製薬会社にとって不利益なことも物おじせずに主張するところに好感を持った。
勤務医時代、抗生剤を出す場合にも(基本的に出したくないけど、どうしても出さなきゃいけない状況がある)、最低限フロモックスやセフトリアキソンを使うことを避けていたのは、岩田先生の影響以外の何物でもない。
引用文献の豊富さが、岩田先生の勉強量を物語っているようだ。
明確なエビデンスと先生の臨床経験が融合した、説得力のある本だと思う。
しかし驚かされるのは、こんなに優秀な先生が、ビタミンの有効性を全く知らないことだ。さらに、バリバリのワクチン推進派である
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