ナカムラクリニック

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2018年6月16日

子供のワクチン接種

2018.6.16

この仕事をしていて時々はっと思わされるのは、母親の我が子を思う気持ちの強さだ。
我が子にとってベストは何か、お母さんは常に考えている。
ママ友同士で話したりするんだろうね。
「うちの子、ワクチンを打った直後に、何だか急に自閉症みたいになってしまって、、、」
みたいなお母さんを目の当たりにすると、そりゃ当然悩むよね。我が子にワクチンを打たせていいものかどうか、と。

まさか、ワクチンの接種推奨というのは、国の方針でしょう?
国がそんな妙な副作用が起こるかもしれないものを推奨しているなんて、そんなバカな話があるだろうか。

そういう「常識」の一方、インターネットで調べてみると、ワクチンの副作用で我が子が豹変してしまった例も無数にある。

どうすればいいか。
任意接種は拒否するのは当然として、さて、定期接種をどうしたものか。

悩み始めたということは、自分の足で歩き始めた証拠で、それ自体は好ましいことだと思う。
国の施策を素直に信じられないような国に住んでいることは不幸なことだけど、そこは言っても仕方がない。
まず、諸外国の動向を紹介すると、イタリアでは9歳児の自閉症の原因が三種混合ワクチン(風疹、おたふくかぜ、麻疹)の接種だと裁判で認められ、イタリア保健省に対して賠償金の支払いが命じられている。
同様の訴訟はアメリカでも増えていて、イタリアやアメリカでは子供にワクチンを打たせない親が増えてきている。

でも、日本ではこういう動きは一般的ではない。
仮にお母さんが役所からのお知らせ(『ワクチンを受けさせてください』)を無視したとすると、下手をすると児童虐待だと言われる可能性さえある。
「病気を予防させるための医学的処置を子供に受けさせないのは、ある種の養育の放棄、ネグレクトにあたる」といった主張だ。
我が子の健康を誰より願うお母さんが、児童虐待だと非難される。すごい国だよね。

これは、医者(および役所)の考えとお母さんの考えがまったく違うがために起こったすれ違いなんだな。
医者のほうは、ワクチンの副作用について学んでいない。いかにワクチンがすばらしいか、ということを教育されている。
ワクチンのよくない面、たとえばMRワクチンを受けた健康な小児424例中168例(39.6%)で副作用が見られた、ということは実は添付文書にも書いてあるんだけど、そんなの読んでる医者なんてまずいない。

いや、ワクチンの有害性を意識してる先生もいるにはいるのかな。
でも、少なくとも言えるのは、そういう先生も、現場で声を大にして「ワクチンは危険だ」なんて絶対に言わない(言えない)ということです。
自閉症と三種混合ワクチンの関係性を最初に指摘したのはアンドリュー・ウェークフィールドという医者で、彼はそのことを1988年に医学誌『ランセット』に報告した。
でも彼はそのことで医師免許をはく奪され、病院を解雇された。
医学会や製薬会社にたてついたらこうなるんですね。
統計的には有効性が否定されているのに、ワクチンの接種が延々行われている背景には、当然利権が絡んでいます。
ワクチン接種という慣行が医学界や製薬会社にもたらす利益は莫大ですから。
彼らにとって不都合な真実を言う人は、消されます。
悲しいことだけど、これが現実なんだな。

どうしてもワクチンを打たなければならない、となれば、ワクチンの害を軽減するせめてもの抵抗策として、二つあります。

ひとつには、接種の日時を極力遅くすることです。たとえばMRワクチンを1歳から2歳までのあいだに接種するように、というハガキが来たら、接種はぎりぎりまで待って、2歳になる直前くらいにする。
ハガキには「極力早めに打ちましょう」なんて書いてあるかもしれませんが、それは嘘です。
子供の未熟な免疫系に牛の血清とか豚の膵臓とかその他わけのわからないものを注入し、混乱させ、ダメージを与える。それがワクチンです。
体内にそういう異物を入れず、自前の免疫系が整うまでの時間を少しでも多く稼ぐ、というのが接種を遅らせる狙いです。
だいたいね、そもそもおかしいと思いませんか。
諸説ありますけど、人類が発生して500万年とか経つわけです。そのあいだ、人類が生きながらえてきたのって、ワクチンのおかげですか。ワクチンがなければ人類滅んでいましたか。
ワクチン接種が国家レベルで本格的になったのはここ50年ほどの話で、500万年引く50年の間、人類はワクチンなしに健康に生きてきたわけ。
というか、今でも途上国ではワクチンなんて打ってないし、かつ、先進国みたいに妙なアレルギー疾患は少ない。
「うちの子はワクチン打ったけど、何の問題もないよ」というお母さんもいるだろう。というか、そういうお母さんがほとんどだろう。でも、勘違いしてはいけない。
そういう子供は、ワクチンを打ってるから健康、なんじゃない。ワクチンを打っているにもかかわらず健康、なんだ。
打たずに済むならそれに越したことはないんだ。

さて、ワクチンのダメージを減らすもう一つの方法、それは栄養療法的なアプローチです。
具体的には、ビタミンCの摂取と糖質制限です。
ワクチンを打つ数日前から、子供さんにビタミンCをたくさん飲ませてください。子供がまだ母乳栄養ならば、お母さんがビタミンCを飲みましょう。
母乳というのは、白い血液です。子供は、いわば、お母さんの血を飲んで育つわけです。
だからお母さんの食べているものがそのまま子供の口に入る、と思ってください。
そこで、お母さんがビタミンCを多めに摂取し(たとえば1錠1000㎎のビタミンCを朝昼夕各3錠とか。もっと飲んでもいいよ)、血中ビタミンC濃度を高めて、母乳のビタミンC濃度も高めてやる。
子供の体内でビタミンCの血中濃度が高まると、異物の流入に対して排出する作用が強くなります。
逆に糖質を過剰に摂取しているような子供だと、異物の流入に対する排泄能力が弱く、毒物の影響を受けやすくなります。
ワクチン接種前にはビタミンCの接種と、糖質を極力避ける。これを意識するだけで、ワクチンによる副作用の可能性は大分下がるはずです。

ワクチンとビタミンCの関係については、Thomas Levy先生の主張(https://www.peakenergy.com/articles/nh20130728/Vitamin-C-With-Vaccinations/)を参考にしました。

ネットとか使ってちゃんと情報を調べるお母さんの子供は無事健康的に育って、そういうネットスキルのない情報弱者のお母さんの子供は、ワクチンはじめ医療の害をもろに受ける、みたいな状況って、正直健全じゃないんだろうけどね。
国の言うことを素直に信じて、それに従っていれば誰しもが幸せで健康的になれる、ってなればいいんだけど、事実はそうじゃない。
我が身我が子を守るには、やっぱり知識しかない。悲しいけど、もうそういう時代なんだね。

放射線と心疾患

2018.6.16

先週、天皇皇后両陛下が被災地を訪問したことがニュースになっていたけど、天皇陛下は3.11後、被災地に10回以上行っている。
最初の訪問は、震災発生から2ヶ月後のこと。ヘリコプターで現地入りしている。
すごいことだと思う。
当然、お付きの人は止めたはずだ。
「陛下、今被災地に行っては被曝の恐れがあります。どうか控えて下さい」と。
いや、俺が行くことで励まされる人があるなら今こそ行かねばならない、と、侍従の制止を振り切って、あえて訪問した。
ポーズだけのつもりなら、一回でいい。それで充分、形作りにはなっているから。
でも10回以上も行ったんだ。被災した人たちに対して、本当に心を痛めているからこそだろう。
実際に訪問した場所も、南相馬とか川内村とか、放射能レベルとしては一番危ない地域に、防護服もなしに普通に行っている。
陛下の真心は被災地の人たちに充分伝わったと思う。

ただ、僕としては陛下の体が心配だ。
真心はわかる。でもやっぱり無謀だ。
仮に行くにしても、ノーガードで行ってはいけない。
陛下の被災地入りに際して、侍医は事前にビタミンCの服用をすすめただろうか。恐らくしていないだろう。
ビタミンCに放射線からの防御作用があることは、栄養療法をやっている医師には常識的な知識だけど、一般的な医師は知らない。少なくとも、医学部で学ぶ知識ではない。
だから皇室の侍医も知らないだろう。

2012年2月、陛下は冠動脈のバイパス手術を受けた。
放射能と心疾患の因果関係をつい想像してしまうのは、僕の職業病かもしれない。
冠動脈の狭窄は、栄養療法の非常に得意とする分野で、ビタミンEやセレン、ビタミンC、ナイアシンの服用で狭窄はきれいに改善する。
皇室で栄養療法が採用されていたならば、冠動脈の手術なんて事態にはそもそもなっていないはずで、ということは、陛下はビタミンなんて飲んでいないんだろうな、と想像がつく。
今回の福島訪問中、皇后が発熱した、というニュースも気になった。現地入りする前に発熱していればさすがに公務は中止になったはずで、やはり現地入りして以後、症状が出たということだろう。

高校で化学を履修した人なら、周期表で縦に並ぶ元素は、化学的におおよそ似たような振る舞いをする、というのを習っただろう。
放射性物質として悪名高いセシウムは一族元素で、ナトリウムやカリウムと同族。もし内部被曝して体内にセシウムが入ると、最も影響が出やすいのは心臓だ。
活発にナトリウム・カリウムポンプが動いているところにセシウムがあると、間違えて心筋に取り込まれてしまう。セシウムを取り込んだ心筋細胞は、DNAが破壊されてしまう。
心臓の酸化が進んで、悪くすれば突然死もあり得る。
ストロンチウムは二族元素で、これはマグネシウムやカルシウムと同族。たとえば骨芽細胞が成長する際、血中のカルシウムを取り込むところで、ストロンチウムがあれば、細胞内にストロンチウムが取り込まれる。
取り込まれたストロンチウムは骨の中で、人体に影響の大きいベータ線を放出し続け、長期的な内部被曝をすることになる。
もんじゅや常陽は今のところ停止中だけど、高速増殖炉の近辺に住む人は体内のベリリウム濃度が高い、という話を聞いたことがある。
ベリリウム自体、中性子を放出する中性子線源だが、原子炉で中性子の反射材や減速材として用いられている。
被曝予防のためにヨード剤を、というのを震災後のニュースで見たことがある人もいるだろう。あれは要するに、放射性ヨウ素から身を守るために、非放射性ヨウ素の血中濃度を高めておこう、という発想だ。
ヨウ素は主に甲状腺で取り込まれるけど、甲状腺が非放射性ヨウ素で満たされていれば、放射性ヨウ素の取り込みが減る、という具合。

Thomas Levyの著書”Curing the Incurable”に、放射能に対してビタミンCおよびその他の抗酸化物質(ビタミンE、ベータカロチン、ビタミンB群、グルタチオンなど)がいかに効果的か、詳しい記述がある(p271-278)。
多くの研究論文が詳しく紹介されているが、乱暴に要約すると、
「放射線は細胞内のDNAを破壊し、活性酸素を発生させ、遺伝子変異、癌などの原因となるが、ビタミンCがフリーラジカルのスカベンジャーとして作用する。その用量は多ければ多いほど効果的である」といったところ。
別に難しい話じゃない。ビタミンCのサプリ多めに飲んどく。これだけで放射線対策できちゃう、って言ってるわけ。
やらなきゃ損でしょ。特に東日本に住んでる人とか、西日本在住の人でも、家の近くに原発のある人とかは、日々の健康管理のためにビタミンC飲んでおくといいよ。
1錠1000㎎の錠剤を毎日1錠でもいい。余裕があるなら、朝昼夕に各1錠とか。
わずか数百mg程度の摂取でも、全くとらない人に比べて、全般的死亡率が有意に低下したっていう統計があるよ。

皇室には、アルコール依存症をこじらせて亡くなった人もいる。ナイアシンなどの栄養療法をやれば、助けてあげられたのにな、と思う。
皇室は病院に関しては基本、東大びいきで、東大医学部の教授も陛下を含め皇室の健康管理を任されていることを誇りに思っている。
陛下の冠動脈手術をしたのは東大以外の先生だったけど、これは東大医学部にとっては屈辱的なことだったらしい。
それでも、栄養療法などという、彼らからすれば得体の知れない妙な健康法で陛下が健康を回復するよりは、まだしもマシだっただろう。
陛下を救ったのは、わけのわからないサプリではなく、全身麻酔下のオンビート手術という西洋医学の粋を結集したような技術だったわけで、彼らの面目はまだしも保たれたと思う。

別に医者のプライドがどうのこうのとか、全然医療の本質じゃないんだけどね。
患者にとってどういう治療がベストかって話なわけでさ。
周囲のいろんな人の思惑やプライドなんかも絡んでて、陛下のお耳に栄養療法なんて言葉が届くことはないだろう。
僕は国民の象徴じゃなくてよかったよかった^^;