僕ら医者は、常に最悪の事態を想定して動きます。
そういうふうに教育されてきましたから。
たとえば、咳が2週間続いているなら、肺癌や結核を疑う。
背中の痛みを訴える人には、膵臓癌も考慮する。
もちろん、ほとんどの場合は杞憂です。
たいていは単なる風邪であったり、ただの腰痛です。
でも、最悪の事態を念頭に置いて患者を見る。
これが医者の基本スタイルです。
そうでなくてはいけないんです。
福島県で心筋梗塞や小児の甲状腺癌が多発しています。
様々な疫学調査が行われ、統計的に有意に増加していることが示されています。
当然、放射能による影響を疑わなくてはなりません。
チェルノブイリの原発事故のデータもありますから、これは想定外の事態ではなく、充分に予想のつくことではありました。
しかし、国はこれらの疾患の増加と放射能の因果関係を頑なに認めていません。
国は医学部教育において、常に最悪の事態を想定して診察せよ、という原則を僕らに教育してくれました。
しかし、こと原発事故に関しては、疾患に対する放射能の影響は無視せよ、と言わんばかりです。
放射能による疾患の増加は、僕ら医者の間でも半ばタブーのような格好です。
いつまで目をそらし続けないといけないのでしょうか。
国が、データとしてここまで明確な統計を突きつけられてなお、放射線が原因である可能性を否定し続けるのはなぜでしょうか。
我々はフクシマを経験しました。
普通の国家であれば、すっかり懲りて、『原発は割に合わない、もうやめよう』となるに違いありません。
それなのに、フクシマ以後も、新たに原発を建設しようとしている。
狂っている。
まともな人間の発想じゃない。
そう思いませんか。
要するに、政治なのだと思います。
日本はアメリカの植民地で、日本人はアメリカの奴隷なのだということが、この原発の一件からよく見えてきます。
日本はアメリカの意向に対して、NOと言えない。
今福島で増加している疾患が放射線の影響だと公式に認めては、原発を広めたいアメリカの思惑を阻害してしまう。
おそらくそれだけの話なのだと思います。
日本の政治家は、国民の健康を優先するよりも、宗主国のご機嫌伺いをしないといけない。
悲しいことですが、日本はそういう国なんです。
国は皆さんを守ってくれません。
皆さんは自分で自分を守らないといけません。
その守り方のひとつを、ここに供覧します。
福島で地震が起こる1年前、防衛医科大学および自衛隊が、こんな論文を発表しました。
『アスコルビン酸の事前投与は、大量放射線被曝したマウスの致死的消化管障害を防ぐ』
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrr/advpub/0/advpub_09078/_article/-char/en)
「放射線照射を受けたマウスについて、事前にビタミンC投与しておけば生存率が向上したが、事後的投与では全例死亡した」といった内容です。
本文には、「もし原発事故や放射能テロが発生し、放射線汚染地域にいる被害者を救出する際には、出動する隊員に直ちにビタミンCを経口投与させることが重要である」との記載があります。
偶然にも、フクシマの1年前に防医と自衛隊の共同研究が行われ、放射能に対するビタミンCの効用が確認されていたわけです。
そして、実際、その後被災地に駆けつけた自衛隊員は、この研究を踏まえ、ビタミンCを飲んでいました。隊員は無事に任務をこなすことができました。
しかし、、、本当に偶然でしょうか。
地震の1年前に、たまたま偶然、放射能対策の研究をしていたのでしょうか。
日本の諜報機関が事前に米軍の動向を察知し、近いうちに何らかの放射能攻撃の可能性がある、という情報を掴んでいたとすれば?
地震兵器(気象兵器をはじめ、以前は日本のマスコミでも普通に報じられていたのに、情報統制を敷かれたのか、今やその存在自体がマスコミで一切報道されなくなった)によって原発近辺で人工地震が引き起こされ、その放射能により国家的非常事態になることを想定していたとすれば?
この辺りは推測の域を出ません。
ただ、自衛隊員にビタミンCを飲ませる指示は極めて適切なものでした。
みなさんが放射能から自分を守る方法を、ここでもっと詳しく紹介しましょう。
『点滴療法研究会の公式声明』
内部被曝もしくは外部被曝の可能性のあるすべての人は、体内の抗酸化予備能を最大化するために、直ちに抗酸化栄養素を摂取すべきである。
ビタミンC 1-3g 1日3-4回
アルファリポ酸 100-200mg 1日2回
セレン 50-200μg 1日2回
ビタミンE 100-200mg 1日2回
上記に加え、基本的なビタミン、ミネラルも併用する。
福島で増加傾向にある疾患は心筋梗塞や小児甲状腺癌だけではないし、これらの疾患が増加しているのは福島県だけではありません。
茨城はじめ関東全体で増加しています。
国が放射能の影響を認めない以上、放射能に対しては自衛するしかありません。
今日の話が少しでもみなさんの役に立てば幸いです。
(参考:2018年4月29日国際オーソモレキュラー学会東京大会での柳澤厚生先生の講演)