コロナウイルスが武漢で猛威を振るっているという。
感染源がヘビだとする論文が出て話題になったが、ちょっと信じがたいね。
『臆測呼ぶ「武漢ウイルス研究所」/政界地獄耳』
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202001280000031.html
細菌やウイルスを生物兵器として軍事利用しようという発想は大昔からある。実際、かつて旧日本軍も精力的に研究を行っていた。
軍事的に拡大を続ける中国が、「生物兵器だけは所有しません」なんてことはあり得ない。当然、どこかで研究している。
武漢ウイルス研究所で扱っていたコロナウイルスが何らかのミスで外部に漏れて感染が拡大した、という説のほうが、「感染源ヘビ説」よりもはるかに説得力を感じる。
「軍人だけでなく一般の市民を巻き込んで大惨事を巻き起こす卑劣な生物兵器は、所持するな」と声を上げたって、中国政府は当然聞く耳を持たない。
ならば、一般市民にできることは何か。自衛することである。免疫力をあげ、生物兵器に感染しにくい体にしておくといい。そのために、栄養療法の立場からお勧めできる栄養素は何か?
これをテーマにひとつブログを書こうと思って、感染症について詳しく書かれた本”Curing the Incurable”(Thomas Levy著)なんかを開けてパラパラ見てたときに、すでにソール先生が今回のコロナウイルス騒動に対して、寄稿していたと知る。あえて僕の出る幕でもないようだ。
そこでソール先生が寄稿した文章『オーソモレキュラー医学ニュースサービス』(2020年1月26日)を訳して紹介しよう。
『コロナウイルスにはビタミンCが有効』
http://www.orthomolecular.org/resources/omns/v16n04.shtml
「コロナウイルスによるパンデミックは高用量ビタミンCを「即時に」「できるだけ多くの人に」投与すれば、その勢力を劇的に抑えることが可能だし、あるいは終息させることも可能である。
ビタミンCに抗ウイルス作用があることは、もう数十年も前から実証されている。ウイルス全般に効果があるし特にコロナウイルスにも効果があるが、このことが知られていないのは、ただマスコミがこのアプローチの有効性を報道しないからである。
ウイルスが体内に侵入したときに最も重要なのは、症状を予防および最小化するために、体の抗酸化力と自然免疫力を最大化することである。宿主の体内環境こそが最も重要な意味を持つ。
まず、予防。かからないことである。予防は、いったんかかってしまった重病を治療するよりもはるかに簡単だからである。しかし重病にかかってしまったのであれば、しっかり治療しなければならない。
医療機関にかかることを躊躇してはならない。選択の余地はない。ビタミンCは処方薬と併用してもかまわない。
「これまでのところ、高用量ビタミンCの投与で治らなかったインフルエンザを、私は見たことがない」(ロバートF.キャスカート博士)
『オーソモレキュラー医学ニュースサービス』および『国際オーソモレキュラー医学会』の医師たちは、ウイルス感染症の予防(あるいは被害の最小化)のために、栄養素に基づいた方法を勧めている。
以下に推奨するサプリの量は大人向けのものである。子供に対しては、体重に応じて量を減らすこと。
ビタミンC:3000 ㎎(以上)、複数回に分けて。
ビタミンD3:2000 IU(最初の2週間は5000 IUで開始し、以後2000 IUに減らす)
マグネシウム:1日400 ㎎(クエン酸マグネシウム、リンゴ酸マグネシウム、キレート化マグネシウム、塩化マグネシウムの形で)
亜鉛:1日20 ㎎
セレン:1日100 μg
ビタミンC、ビタミンD、マグネシウム、亜鉛、セレンはウイルスに対する免疫系を強化することが示されている。
ウイルス性疾患の予防および治療に対して高用量ビタミンCが著効した最初の報告は、1940年代、ビタミンCによってポリオを治療した症例にさかのぼる。いまや、ビタミンCがウイルス性疾患に効くことは常識であるから、誰もこれを聞いても驚かない。数十年にわたって様々な臨床エビデンスが積み重ねられ、1980年にはウイルス対策プロトコールが策定されるに至った。
高用量ビタミンCによる呼吸器感染症の予防および治療は充分に確立していることを知っておくことは重要である。
「ビタミンCに一定の効果があることは認めよう。でも高用量でいってもムダだし、むしろ有害ではないか」みたいなことをいう人は、自分で元論文にあたって、ちゃんと読むように。
「大昔の医者の仕事じゃないか」と彼らの仕事を見ないことは、もっと大きな問題を放置することになる。つまり、「そんなに効果のある治療法なら、なぜ、政府が一般大衆に向けてビタミンCを推奨していないのか。しかもウイルスパンデミックの真っ最中だというのに」」
最後を皮肉でしめているところがソールらしい文章で、さすがという感じがする。アメリカ人にも、オチ、という感覚があるんだね^^
そう、ソールの言う通りで、僕らオーソモレキュラーをやってる医者なら皆、ビタミンCが感染症予防に超重要だということを知っている。でも、一般の医者は全然そういう認識はないし、政府もそう。こういうパンデミックに際してさえ、「武漢在住の日本人に日本政府がビタミンCを無料配布した」という話は聞こえてこない。
でもね、効くんだよ。一般の医者は認めないし、政府も認めない。でも、効くんだ。
こういう緊急時だから、ビタミン反対派の人も、ひとまずソール先生の言うとおりにサプリを飲んで、命拾いをしておくことだ。
パンデミックで死んでしまっては、ビタミン批判もできなくなるよ^^;
あと、オーソモレキュラー学会関係の話のついでに言うと、今日、JSOM(日本オーソモレキュラー医学会)のホームページに、僕の翻訳した『オーソモレキュラー医学入門』の紹介記事がアップされました。
よかったら見てみてください^^
https://isom-japan.org/article/article_page?uid=CydE91580126926