院長ブログ

ブログ

2019.3.10

「あのさ、そもそもなんだけど、何のためのブログなの?目的がいまいち見えないんだよね。
自分のブログだから自分の好きなことを書けばいいようなものだけど、それにしたって、医学と関係ないネタが多すぎる。
売り込みたいんでしょ。クリニックを知って欲しいんだよね。
じゃ、もっと戦略的にやらないと。
文章の内容的には、一応見るべきものはあると思う。でも、見せ方がまったくなってない。
まず、長いよ。
せめて、スマホの画面で1スクロール分に抑えないと。
あと、誰に向かって書いているの?
専門的な内容で、医者相手に書いてるみたいだね。
だとしたらそんなブログ、今すぐやめなよ。
クリニックのお客さんになってくれないのはもちろん、知識とノウハウだけパクられて終わり。バカみたいじゃないの。
一般の素人さんを想定して書いているのだとしたら、あっちゃん、素人を買いかぶりすぎだよ。
内容が難しすぎる。俺も含め、素人ってもっとバカだよ。
論文を訳すのとか大変だろうけど、はっきり言っとくけどあんなの、誰も読んでないからね。みんな学者を目指してるわけじゃないんだから。
みんなこう思ってる。
『長い。結論は?』って。
あんな長い文を通読するほど、みんな暇じゃないんだよ。
あと、あっちゃんのスタイルで多いのが、
『一方にこういう考え方があって、他方にこういう考え方があって、学者の間でも議論があります。さて、何がベストでしょうか、みんなで考えていきましょう』みたいな文章ね。
素人からすれば、『そんなん知らんがな』の一言で終わりだよ。
作用機序がどうのこうのとか、泥沼の議論とか、いらない。
みんなが欲しいのは、洗練された結論だ。
何が体にいいのか、何を食べてどのサプリを飲めばいいのか、結局どうすればいいのか。
わかりやすいのが欲しいんだ。
たとえば『ビタミンCがいい!』この一点だけでいい。
正確さを期してかもしれないけど、あっちゃんのブログは条件やら留保やら但し書きが、ムダに多すぎるよ」

ふむー、親身の意見。ありがたく受け取っておこう。
確かに、どういう人を読者に想定するかは難しい問題だ。
たとえばミトコンドリアという言葉を聞いて、「水戸コーンドリア?どんな味のドリアなんだい?」となってしまう人は、僕のブログを読めないかもしれない^^;
そういう意味で、ある程度の知識や教養を前提にしているところはある。
基本的には、分かる人にだけ分かればいい、と思っている。
大衆ウケを狙って媚びた文章を書くのは、ちょっとね。

ノウハウを同業者にパクられて、バカみたいだって?
とんでもない。
本望だよ。パクられてこそ、本物だろう。
そうして栄養療法がどんどん広まって、既存のデタラメな医療が少しでも駆逐されればいい。
僕がブログで紹介している知識は、一部は僕の臨床経験から得たものだけど、ほとんどは過去の偉大な学者の方法論や学術論文を下敷きにしたものだ。僕がすべて編み出したものでは決してない。
より良きものを求めて試行錯誤しながら、先人の知恵を少しアレンジしたりバージョンアップしたりする。そういうふうに進歩していくのが、知識のあるべき形だと思う。

医学と関係ないネタが多すぎる?
確かに。でもそれは僕の趣味だから、勘弁してほしい^^;
人と話したり、何かを読んだりして、ふと、心が揺さぶられるときがある。
「人間って、こういうことか」という本質が、垣間見える瞬間がある。
その瞬間を保存して、できれば広くシェアしたい。
僕が文章を書くのは、そういうときなんだな。